AIや仮想空間、アバター、そして現代的な音楽。
発売から少し時間は経っているが、その題材は今の時代にこそピッタリ合う。隠れた名作と言えるのが『カリギュラ(Caligula)』だ。
俺もやってみてビックリした、10年のゲームとは思えない。まさに今の時代を象徴したゲームだ。
当時はかなり時代を先取りしていた作品なんじゃないかな。
重厚なストーリーと、戦略性が高く斬新な戦闘システム。古いゲームではあるが、何度も違うハードでリメイク(移植)されているのもうなずける、確かに「隠れた名作」と呼べる作品だと思った。
しかも、あの◯◯◯◯に酷似するシステムが…。
そんなカリギュラをレビューと誰でも簡単に全クリできる、攻略情報を記載しようと思う!
画期的な2つのゲームシステム
古いゲームではあるが、本作には時代を先取りしたような、当時どころか今でも、画期的かつ異色な2つのシステムが存在する。
それが「キャラクターとのコミュニケーションシステム」と「戦闘システム」だ。
コミュニケーションシステムというのは、某人気RPGにかなり類似したシステムで、キャラクターと仲良くなることで色々な効果が得られるというもの。
これが重厚なストーリーと相まって、プレイヤーに色々と考えさせる作りになっている。
そして戦闘システムは、まず「相手の行動が可視化」され、その行動に合わせてこちらの行動を決めるというもの。
技だけでなく、移動により位置、技発動のタイミングまで事細かに指示ができる。
なぜかこちらにかなり有利な仕様になっているのだが、その場その場で細かな戦略が立てられる、なかなかに斬新で面白いシステムだ。

重厚なストーリーっていうか重すぎる笑
このゲームのストーリーは、とにかく重い。白を基調としているのに暗い。
メインストーリーは、AIによって作られたループ世界から「脱出したい団体」と、「その世界を守りたい団体」の2つの視点で行動することになる。相反する2つの団体で交互にストーリーを進めるため、どちらの仲間も裏切りながら戦うことになるのだ。
この時点で心を痛めるストーリだ(笑)
また、コミュニケーションをとることで、どちらの団体の仲間とも友情を深めることができるのだが、仲良くなるにつれて彼らの「暗い過去」や「心の闇」が次々と明らかになっていく。
この辺りは好みもあるし、誰と仲良くなるかも自分で選べるので、好きに遊んだらいいと思う。仲良くなることで最終技を覚えたりもするが、そこまで必須級の恩恵というわけでもない。なくても全然クリアできる。
正直に言うと俺は・・・面倒で全然やらなかった(笑)
さて、な~んかこのシステム、見たことないか? ・・・そう、「ペルソナ」だ。
このゲーム、めちゃくちゃペルソナに類似している。キャラクターの過去や心の闇に触れ、コミュニケーションで仲良くなり、色々な事ができるようになっていくあの感覚。
「あまりにも似すぎていて、さすがにヤバいだろ……」と思って調べてみたら、なんとペルソナの主要クリエイター(里見直氏)が『カリギュラ』のシナリオ制作に携わっていることが分かった。
これで合点がいった。
全員が見事に闇を抱えていて暗いので(笑)、ストーリー好きはぜひ色々なキャラを深掘りしてみてほしい。考察とか出してる人も多いしね。

あと、メインキャラだけでなく一般生徒とも仲良くなれる。メインストーリーには関係ないサブイベント的なものだが、一般生徒と仲良くなって交友関係を広げ、その生徒の悩みを解決することでスキルを手に入れることができる。
まぁ、そんな俺はどうかというと、このコミュニケーションシステムはあんまりやらなかった。ゲームブログを書いていてなんだが、個人的にそこまでストーリーを重視していないのと、会話ベースで進む単調な部分が多くて俺のプレイスタイルには少し合わなかったからだ。
ただ、グイグイ引き込まれる重厚なストーリーであることは間違いないので、世界観が好きな人はどっぷりハマって楽しめるはずだ。

未来を予測する革新的な戦闘システム
当時としては、かなり画期的で斬新なバトルシステムだ。
先に「敵の行動ビジョン」が表示され、それに合わせて自分の行動を決める。すると、その行動をとった結果の「予想ビジョン」が映像として流れる。タイミングや技を細かく変えることで、この未来予想図が変化していく仕組みだ。
相手の行動に合わせて最善の行動をパズルのように組み立てていく。『グランディア』などの戦闘システムに近い感覚かもしれないな。
この戦闘が抜群に楽しい。特にボス戦は、めちゃくちゃハマった。
この戦闘システムは、1戦闘に結構な時間が掛かるというデメリットがあり雑魚キャラとの対戦は、途中から億劫になってくる。
一応、壁際に沿って敵から目線を逸らして進めば簡単に見つからずにスルーできる(これはぜひやってみてほしい)のだが、エンカウントを完全にゼロにはできない。
ただ、雑魚戦を避けて「低レベルでボスに挑む」方が、この戦闘システムの戦略性が活きて面白いから、個人的にはちょうどいいゲームバランスとなった。
まぁ、ゲーム自体の難易度は低め。
メインストーリーを追うだけであれば、面倒なレベル上げも不要でガンガン進められる。ストーリー重視のゲームデザインだからだろーな。
(※ちなみにマップ構造は単調な割に、プレイヤーを面倒に迷わせようという製作者の意図が露骨に出ていて、そこだけは少しげんなりする。自分戦闘狂なので)

誰でも勝てる最強パーティと最強技
戦闘大好きな俺が、最強パーティ構成と技(戦術)を紹介する。これで挑めば、誰でも簡単に全クリできる「最強の組み合わせ」だ。
お勧めパーティ&おすすめ技
主人公:クアッドトリガー・各種キャンセル技、バフ
オールラウンドの主人公。特に突出した特徴はないが、能力的にはかなり強め。「ラピッドファイア」は技の出が早く隙も少ないため、強化すれば序盤から最終局面までずっと使える。基本はバフとこれでOKだ。
巴 鼓太郎(ともえ こたろう):ブレイジングシャウト・その他バフ
近距離タイプで命中も低く、防御性能も高いとは言えない。打ち上げ技をたくさん持っているが当たらない。ただ、「ブレイジングシャウト」はこのゲームで最強だと思う。 仲間の攻撃力を上げるよくあるバフだが、このゲームは仲間へかけられるバフが少なく、攻撃力の上がり方も半端じゃない。同じバフは通常重ね掛けできないが、このバフだけは掛けられる。完全にバフ専用キャラとして運用する。
キャラにあってねーけどな(笑)
峯沢 維弦(みねさわ いづる):ほぼすべての連携技
能力だけで無茶苦茶強い。本来は仲間と協力することで与えるダメージが増えるシステムなのだが、このキャラだけは違って一人でガシガシ戦える。技は連携できれば何でも強い。
バフとこいつの連携でガンガンダメージ与えられる。
守田 鳴子(もりた なるこ):ビーム系の広範囲技
正直、上記3人が居ればもう誰もいらないのだが、こいつのビームは広範囲かつ貫通能力がある。広範囲攻撃が少ないこのゲームにおいて、貴重な雑魚キャラキラーとなる。ただ、役割はそれだけ。適当に遠くからビームを打っとけ。
神楽 鈴奈(かぐら すずな):デバフや回復系 技は範囲が広くそこそこだが、少し扱いにくい。命中率アップのバフや回復役として立ち回るのがよい。
「あれ?戦闘メンバーは4人なのに、5人いるぞ?」と思ったかもしれないが、それには理由がある。そこは実際にプレイしたらわかるから、ここでは言わんとく。

戦闘のコツ_ボスも強キャラもこれで余裕
とにかく、このゲームの戦闘は「相手の行動に合わせて行動を決めること」に尽きる。優先すべき戦術は以下の通りだ。
- とにかくバフ(強化)が強い
攻撃力強化のバフは必須レベル。自分たちにどんどんかけよう。 - 相手の技をキャンセルさせる
当たり前だが、攻撃を食らわなければ負けることはない。敵の攻撃ビジョンに合わせて、出の早いキャンセル技を叩き込もう。 - 出が早く隙がない技を連発する
バフをかけた状態で、モーションが短い技を連発するだけで大抵勝てる。 - ラッシュをかけて相手を打ち上げろ
ボスは浮きにくいが、リスク(ゲージ)を上げて特定の状態に持ち込めば浮かせることができる。空中に打ち上げたら、着地する前に全員でボコボコにして空中コンボを決めろ。 - ガードを使いこなせ
どうしても相手の攻撃をキャンセルできない時は、無理せずしっかりガードしよう。
これでもう、戦闘で負ける事はないだろう。高レベル雑魚キャラとの対戦はやめとけ。レベル上げないと勝てない様になってるので、無視でよい。

まとめ:時代が追いついた隠れた名作RPG
後に、軽く悲しい点(残念な部分)も記載しておく……。
まず、バグが多い。移植が上手くいってないのかSwitchのDL版でやっているが、人が床を貫通したり、ロード画面でストップすることも多い。プレイする際は、こまめなセーブを絶対に忘れないようにしてほしい。 また、単調なダンジョンマップに明らかな時間稼ぎが見られ、探索に飽きる。雑魚との対戦も1戦が長くてダレやすい。ボス戦等の強敵との闘いは抜群に楽しいので、ここだけは本当に勿体ない仕様だ。

んじゃ、上記の悲しい部分はありつつも、『カリギュラ』の魅力をまとめると以下の通りだ。
- まるで小説を読んでいるかのように引き込まれる、重厚でダークなストーリー
- 未来を予測してコンボを叩き込む、画期的で楽しい戦闘システム
- AIや仮想空間をテーマにした、今の時代にこそマッチする世界観と音楽
発売当時はそこまで大流行りしなかったかもしれないが、現代の価値観やトレンドに驚くほど合致している作品だ。 普通のRPGに飽きて、少し変わったシステムや濃厚なシナリオを求めているゲーマーは、ぜひ一度プレイしてみてほしい。曲も良いし選べるうえに、戦闘になるとボーカル(ボイス)が足されたりする演出もあって、かなりいい感じだ。
俺は20時間ぐらいで全クリした。早いのかな?好きな人はハマるから是非やってみて。

