推理アドベンチャーゲームは、俺の得意なゲームの一つだ。これまでにも『かまいたちの夜』『逆転裁判』『ダンガンロンパ』など、好きなゲームは数多くプレイしてきた(『かまいたちの夜』とかマジで懐かしすぎだろ……)。
別に頭が良いとかキレるってわけじゃないのだが、ほとんどのジャンルをやる俺だが、推理アドベンチャーという、このジャンルがそもそも大好物なのだ。ミステリーとかも好きだしね。
今回紹介するのは『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』。2023年の日本ゲーム大賞にも選ばれた名作ホラー系のミステリーアドベンチャーゲームだ。
オカルト要素が絡む重厚なストーリーにはグイグイ引き込まれるし、複雑な時系列や謎を理解して解き明かしていく過程は、ミステリー好きなら絶対にハマるはずだ。
ドキドキのストーリーと伏線回収、重厚感のあるシナリオ
この手のゲームは、何といっても「ストーリーが全て」だ。
『パラノマサイト』は、オカルト的な呪い、バトルロワイヤル的な駆け引き、そして深く苦い人間性が折り重なる、非常に重厚なストーリーが最大の特徴となっている。
完全なネタバレになってしまうので具体的な内容は言えないが、ミステリー好きだったら十二分に満足できるシナリオだと俺は思う。
ゲームが進むにつれて選べるキャラクターが増えていき、様々な人物の視点から物語を体験できるようになる。これによって徐々に明らかになっていく事件の全貌と、見事な伏線回収の連続で、どんどんストーリーに引き込まれていく。
一度やり始めたら、先が気になってぶっ通しでやりたくなる。この感覚は、徹夜で一本の面白いミステリー小説を読み耽っている感覚によく似ている。

もう一つ、個人的にここまでハマった理由がある。それは、ゲームの舞台が今住んでいる生活圏からすごく近いことだ。日本橋や浅草といった知っているエリアの空気感がリアルに描かれていたのも、強くのめり込む要因だったと思う。
普通に出てくる背景の街並みはそのままだった。
複数の視点から織りなされるマルチエンディング
ストーリーを進めていくと、複数のキャラクターを切り替えて操作できるようになる。各キャラクターの視点で謎をクリアしていくことで、初めて物語の真実が明らかになっていくシステムだ。
このシステムのおかげで、芯となる事件への関わり方の違いや、各キャラの背景、秘めた思い、考えていることが深く理解できるようになり、それぞれの人間性に強く感情移入する。これこそ小説やアドベンチャーゲームの真骨頂ってやつやな。
ゲームは選択肢を選んでエンディングを目指していくのだが、一筋縄ではいかない選択も存在する。色々推理や相手の能力などを分析しながら、選択しよう。
マルチエンディング方式が採用されているため、自分の選んだ選択によって結末が大きく分かれるのも面白い。

もちろん、ストーリーはチャートから簡単にやり直しが可能で、色々な選択肢をすぐに再選択できる。
テンポを損なわないサクサク進むゲームのスピード感も、個人的にはかなり好印象だった。
ぜひ、色々な選択肢を試しながら、すべてのストーリーを味わい尽くしてほしい。

ホラーよりもミステリー要素の方が強い。でもやっぱ怖い。
「オカルト」「ホラー」と聞いて、プレイを怖気づいてるやつはいねーか??
確かに、根本にはホラー要素がある。特殊な能力(呪い)を使って殺し合うという設定上、どうしてもそういったダークな描写は避けられない。ただ、これが「ホラーか?お化け的な怖さか」と聞かれたら、それは違うと思う。
何度も言うが、本作は重厚なストーリー(人間ドラマ)がメインだ。 登場人物たちはみんな辛い過去や闇めいた心を持っており、時には露骨に人が殺される展開もあるため、「怖くない」わけではない。ハラハラドキドキの展開という意味で、怖いのは確かだ。
しかし、怖いのが苦手な人でも「ミステリーが好きな人」なら、絶対に物語の面白さが勝ってのめり込めるゲームバランスになっている。ミステリー好きには、怖がらずにぜひ一度手にとってほしい。
逆転裁判やダンガンロンパとは毛色は全然違う。強いて言うならかまいたちの夜に似ているかな。

まとめ:ミステリー好き必携の傑作アドベンチャー
『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』の魅力をまとめると以下の通りだ。
- 小説を読むように引き込まれる、重厚で練り込まれたストーリー
- 複数人の視点を切り替えて真実を紐解く、気持ちのいい伏線回収
- ただ怖いだけじゃない、人間ドラマとミステリー要素の強いホラー
謎解きや考察、そして良質なミステリーアドベンチャーを求めている人にとっては、間違いなく価格以上の満足感が得られる名作だ。気になっているなら、絶対プレイしてほしい。

